三周ヶ岳（1292.0m）　岐阜県揖斐川町　2012/10/20

夜叉ヶ池経由三周ヶ岳（1292.0m）
岐阜県揖斐川町
　　2012/10/20　単独山行

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000（地図画像）
及び数値地図50ｍメッシュ（標高）を使用した。（承認番号　平21業使、第160号）

　　岐阜県側の池又谷から　夜叉ヶ池を経由して三周ヶ岳へ登った　林道終点にアスファルト舗装の４０台くらい駐車可能な駐車場が整備されている　しかし　アプローチは　待避所でないとすれ違えないような狭い林道を７㎞ほど走行しないといけない　三周ヶ岳まで足をのばす人は少ないが　ハイキング程度の軽装備で夜叉ヶ岳を訪れる人は多いので　早朝以外は　対向車とのすれ違いを覚悟しておいた方がよい　舗装面にも穴ぼこが多いのでハンドルを取られないよう注意が必要だ　なお　　駐車場だが　７時３０分の到着時　14時30分の下山時には　かなり空きがあったが　下山時には　本来の駐車スペースでない路肩に駐車している車もあったので　一時的には満車状態になったようだ　休日には　時間帯によっては　駐車場は満車になることを覚悟しておいた方がいいでしょう

池又谷　夜叉ヶ池登山者用駐車場から　夜叉ヶ池分岐へ
　駐車場の最上流部に案内看板のある登山口があり　いったん下って沢を徒渉し　さらに２か所　沢を木橋で渡る　ここから登りが始まるが　アップダウンを繰り返しながら斜面をトラーバス気味に進む　あまり傾斜はなく　よく整備された道で　歩きやすい　ブナ林の中を進み　気持ちがよい　３０分ほど歩くと　前方に夜叉壁が見え始める　徐々に夜叉壁が近づいて来ると　あの崖を登るのかと思うが　登山道は左を巻いて登る　夜叉ヶ池まで1/2の表示ある地点から　いったん下って　もう一度登って下ると　幽玄の滝の表示がある　水量は多くないが　２段構成の滝がある　水しぶきが気持ちよく　休憩するには良い場所だ　夜叉壁の下を通りこして　登りにかかると　昇龍の滝の表示があり　夜叉壁を流れ落ちる昇龍の滝が望める　さらに登って行くと　夜叉壁の迫力ある崖面を横から見るようになる　ここから　急な岩場を登る　ルートには　ロープが設置されているが　ダブルストックでロープを使わなくても登ることができた　ただし　下山時には　ストックをリュックに装着した　岩場は　かなり距離も長い　標高差は８０ｍ位だ　岩場が終わると　すぐに　県境の稜線上の三国岳と三周ヶ岳分岐に出る　夜叉ヶ池へは　三国岳方向へ少し行くと　階段道が分岐している

夜叉ヶ池分岐から藪こぎで三周ヶ岳山頂へ
　分岐を右にとり　かなり急勾配の稜線上を登る　しばらくは　階段が整備されている　このあたりまでは　夜叉ヶ池を上から見るために登ってくる人が多い　最初のピークを越えてから　登山者は少なくなるし　藪こぎが始まる　笹の高さは私の背丈を超えるくらいの部分もあり　ダブルストックで笹をかきわけながら進む　ときどき　低木の枝が出ていて　何度か頭をぶつけたり　ザックが引っかかった　踏み跡はしっかりしているし　危ないところにはロープが張られていて　天候が良かったので心配はなかった　笹が低い部分や岩場からの展望は素晴らしい　しかし　藪こぎは時間がかかるし　体力も消耗する　稜線上には岩場も多く　崖際を歩くところもあるので　足を踏み外さないよう注意が必要だ　とはいえ　難しいところはほとんどない
　めだつピークの山頂に出ると　笹がない部分があり　休憩の好適地だ　夜叉ヶ池から三周ヶ岳まで　休憩可能な場所は　ここと数カ所の岩場の上くらいしかない　残りはすれ違いも困難な人一人が歩くだけの幅しかない藪の中の登山道だ　ここで休憩した　このピークからは三周ヶ岳が望め　先が見通せる　まだ　ずいぶん距離があると知れる
　ピークからいったん下り登り返す　アップダウンを繰り返し　岩場を乗り越え　1252ｍの水準点の付近まで行くと　三周ヶ岳の全容が見える　ここから　いったん下って　登り返すと三周ヶ岳山頂である　山頂には　三角点があって　休憩したピークの平場よりも狭い　今回は　山頂に５人いたが　圧迫感を感じるくらいだ　　周囲は低木に囲まれて展望もきかない　

下山途中　夜叉ヶ池に立ち寄る
　　山頂には　狭くて長居できず　来た道を夜叉ヶ池まで引き返した　三周ヶ岳をめざす登山者と　かなりの数　すれ違ったが　藪に踏み込んで　すれ違うしかない　休憩したピークでもう一度休憩して　夜叉ヶ池へ戻った　夜叉ヶ池からの最初のピークまでは階段が整備されていて　夜叉ヶ池が目的地の軽装の人達も登って来る　かなり混み合っていた
　稜線から　階段を下るとすぐに夜叉ヶ池である　池の西側に木道が整備されている　紅葉し始めた周囲の木々を湖面に写して美しい　池の北側に　木製の階段状の舞台のような休憩スペースがあり　多くの人が昼食を取っていた　ここはタバコも火の使用も禁止されている　福井県の指導員がいて　登山者の質問に答えて　解説もしてくれる　池には　モリアオガエルのオタマジャクシやイモリがたくさんいた　天然記念物のゲンゴロウは見られなかった　ここで昼食にして　駐車場へと下山した

夜叉ヶ池登山案内板
夜叉ヶ池登山者用駐車場	駐車場奥に登山口
いったん沢に下って　木橋を渡る	さらに　木橋を渡る
夜叉壁が見えて来る	夜叉ヶ池まで1/2表示付近　ブナ林を進む
夜叉壁が間近に見えて来る	幽玄の滝へ到着
幽玄の滝	昇龍の滝
ロープが設置された岩場を登る	夜叉ヶ池・三周ヶ岳・三国岳の分岐へ到着

夜叉ヶ池を望む	三国岳へのルートを振り返る
三周ヶ岳方面を望む　思ったより遠い	笹原の稜線を進む
藪こぎが続く（目の高さで撮影）	頂部が開けたピークで休憩
休憩したピークから三周ヶ岳を望む	木橋を渡ると砂利舗装の車道に出る
三周ヶ岳まであと少し	休憩したピークを振り返る
三周ヶ岳	三周ヶ岳山頂の三角点

夜叉ヶ池全景　合成写真
稜線から望む夜叉ヶ池	夜叉ヶ池　南側
夜叉ヶ池　東側	夜叉ヶ池　北側
イモリ	モリアオガエルのオタマジャクシ